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新作プラダ長財布定価編集

斬新 デザイン 七部袖 ダウン コート ジャケット ファー付 レディース S / 9号 【山根屋】
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 しかし、見習い刑事が飲めるのは、乾杯の一杯だけで、二杯目をじっくり味わう暇はない。瞬く間に空になるビール瓶を部屋の隅に運び、新しいビールを届ける役目があるからだ。  栓抜きをくわえて、会場内を何度も往復した。やがて、ビールケースが二箱も空になると、飲み物の注文は徐々に、日本酒へと変わって行く。一升瓶を三本、そして、ウィスキーと焼酎《しようちゆう》を一瓶ずつ運んで、ようやく新米の役目は終わった。  片岡は自分の席に戻り、上着を脱いで、二杯目のビールを口に含んだ。安達が席を離れるのを見たのは、その時である。行き先は上席だった。しかも、土門の席に向かっている。片岡は固唾《かたず》を呑んで、事の成り行きを見守った。  意外なことに、二人は握手を交わし、酌の順番を争い、やがて、酒の入ったコップを合わせた。この日の二人は笑顔まで作っていた。毛虫野郎と罵《ののし》り、うらなり野郎と蔑《さげす》んだ態度は微塵《みじん》もない。片岡は拍子抜けし、そして、ホッとする思いで手酌のビールを飲み続けた。 「世話になったな」  という声に顔を上げると、斜め後ろに荻原が立っていた。片方の手に一升瓶をぶら下げている。 「変な譬《たと》え方だ」  佐々木はクスリと笑って、 「そうさなぁ……、まぁ、強いて理由を上げるとしたら、トランプ占いのせいかも知れないね。彼の趣味のようだから」 「トランプ占い?」 「うん。署員旅行の時、彼が座敷の隅でトランプ占いをしているのを見たことがある。旅館の仲居さんも感心していた様子だったし、結構、当たるんじゃないの。私は占ってもらったことはないけどね」 「しかし……、いくら何でも、トランプ占いで銀行強盗の犯人を当てたなんて、それはちょっと……」  片岡が首を捻ると、 「おいおい、勘違いするなよ。私の言ってるのは、君の言う煙の正体のことだよ。つまり、噂の根っこのことだ。トランプ占いと結びつけられて、霊感なんて言われているのかも知れないという……」  と言いかけて、 「来たっ」  佐々木は小さく叫び、素早く双眼鏡を手に取った。  マンションの玄関前に、男が佇《たたず》んでいた。片岡は車のエンジンをかけ、発進態勢を取った。だが、
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