收藏

ルイヴィトングラフィティ長財布編集

「————そんな事はありません。見事な刃文をした、由緒正しい古刀だと思います」 「……そうなの? 俺にはガラクタにしか見えないけど……」  翡翠があんまりにも強く断言するもんだから、こっちもその気になってきた。  ……うん。これはこれで、形見としては悪くないのかもしれない。 「七つ夜……ですか。その果物ナイフの名前でしょうかね?」 「そうかもね。ナイフに名前を付けるなんてヤツはそういないと思うけど」  なんにせよ年代物という事ははっきりしている。 「ま、もらえる物はもらっとくのが俺の信条だし」  刃を収めて、ズボンのポケットにナイフを仕舞う。 「志貴さま。お時間はよろしいのですか……?」 「まずい、そろそろ行かないと間にあわないか。それじゃ琥珀さん、届け物ありがとうね」  いえいえ、と琥珀さんは笑顔で手をふった。
表示ラベル: